みなさまおはようございます。
タイトルだけで、勘のいい方はすべてを悟られたのではないでしょうか?
では今朝の出来事を順を追って。
きょう6月1日は衣替えの日です。全国的に学生さんたちの制服が変わるだけでなく、北海道では札沼線(学園都市線)の桑園-北海道医療大学までの電化営業開始、それと道内石油輸送列車の縮小の日でもあります。札沼線は本日の改正で7割ほどの列車が電車化され、秋の改正で完全置換えとなる予定です(医療大学前-新十津川間運用気動車の送り込み列車は気動車で残る可能性はあります)。
天気予報は晴れ。いったいどういう列車が来るのか、というかそもそも来るかどうかさえ危ぶまれます。
最初にやって来るのは室蘭線で3運用ある711系の送り込み列車、2726Mです。これは札沼線部分電化に伴って気動車に置き換えられることが決まっていますが、いつからなのかわかりません。きょうは電車で来るでしょうか?

711系(S-106編成) 2726M 2012-06-01
きょうの時点ではまだ711系電車でやってきてくれました。きょうは3扉非冷房車両です。遅くとも秋までには2連の客車改造気動車になると思われます。
そして本命の8771レ。これまで朝練をしてきたのは、ひとえにこの列車のためといっても過言ではありません。1号機登場後50年になるDD51が重連で牽引するタキをずらっとつなげた列車です。
昨年の時点で今年5月末で道内の鉄道石油輸送は廃止され、製油所も統合されると報道発表されました。この時衝撃が走りましたが、その後正式な発表はなく、巷に広がるうわさも札幌線のみ存続とか、スジとか運用とか、はっきりしません。自分の目で確かめるためにきょうはやって来た次第です。
まず、8771レ廃止の可能性もありますので、時間に列車がやってくるかどうかが気になります。いつもの時間になっても踏切警報器が鳴りません。
すわ廃止か、と思ったころ、いつもより2分程度遅れて踏切警報器が鳴り始めます。良かった、とりあえずスジは残ったみたいです。この場所はあらかじめエンジン音の聞こえる場所ではないので、カーブの先を見つめます。
やってきたのはこれでした

DF200-116+DE101720 8771レ 2012-06-01
雨の日も、風の日も、大震災の後も、DD51の原則重連でやってきて、小生の知る範囲で決してDF代走となることすらなかった8771レが、DFに置き換えられた瞬間でした。このショックをなんと言葉で言い表していいのかわかりません。来るべき時が来た、としか言いようがありません。
ただ、神は見捨てませんでした。サツマイモのDE10をおまけにぶら下げて来てくれました。そう、荷がない時の定番のバックショットも

これまでは牽引していたのがDD重連でしたが、もはやその姿は見られないのでしょうか。
きょうの8771レ運用機関車変更により、昨日の同列車はウヤでしたから、5月30日の凸凸B更新重連が、最後のDD51運用だったようです。また、最後の荷ありは5月26日の凸B更新+凸原色牽引で、いずれも朝練で記録できたのがせめてもの幸いでした
ところで今朝の道新経済面に、興味深い記事がありました。冒頭述べましたように、これまで道内製油所の統合と、道内石油輸送列車の全廃が発表されて以来、計画変更などの公式な報道発表はありませんでした。うわさで札幌線は存続と言われても根拠はありませんでした。
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今朝の記事のタイトルは
『JX日鉱日石/旭川・帯広の油槽所閉鎖』で、サブタイトルは
「経費減、札幌は継続」です
内容を抜粋しますと、
JX日鉱日石は(5月)31日、旭川と帯広の油槽所を閉鎖し、室蘭製油所の製品輸送先をそれぞれ既存の留萌、釧路に切り替えた。(中略)同社は、他社が所有する札幌の油槽所についても、利用を中止する考えだったが、6月以降も継続する方針に変更した。同社は理由について「札幌圏のガソリンや灯油などの安定供給万全を期すため」としている。また、室蘭製油所からの製品輸送手段については、今回の旭川、帯広の閉鎖でJR貨物を利用する鉄道輸送は札幌だけとなる。(後略)-----------------------------------------
これで、正式に本輪西-札タの石油輸送列車存続が発表されたわけです。もっとも交通新聞ではありませんので、使用される機関車の種類などへの言及はありません(笑)
スジも不明ですが、昨今8779レは動いているようなのでこれをメイン(返空は8772レ?)に、冬季の需要期は8771レや8087レも使う、ということになるのではないでしょうか。まあ、シーズンになってみないとわかりませんが。
札幌線存続の正式発表の時期が今になった理由は推定するしかありませんが、恐らくぎりぎりまで判断を保留していた可能性があります。判断のパラメーターとしては、原油価格、為替水準、タンクローリーの能力、主として冬季の道路の状況、それに原発稼働停止に伴う火発の運転状況あたりが考えられます。道内最需要期の今冬、原発が再稼働していなかった場合、道内の火発をフル稼働させるために燃料の供給が必要になります。そのためタンクローリーが不足する恐れもあるかも知れません。あくまで推定ですが…
これからの朝練、行く気がするかどうか微妙な情勢になって来ましたね…みなさまはどうなさいますか?