みなさまこんばんは。
いったん降った雪が日中の気温で溶け出し、ミラーバーンになった札幌です。
スタッドレスタイヤでも交差点際では神経遣いますが、スパイクタイヤ時代はこんな時楽でしたね。でも、路面標示は消えるは、車粉で息苦しくはなるはで、あの時代はもうゴメンです
さて、今朝札タへ行ってみると、いつもは臨試編成がいるかいないかだけのはずですが…
札幌貨物ターミナル 2017/11/22(以下同じため省略します)
積雪は相変わらずですが、それよりもいつもはがらんどうの操3番線に謎のコキ編が停まっています
もっと接近して観察です
このコキ編成にまだ機関車はついていませんので、すぐに発車という訳ではなさそうです。時刻変更ということであれば、変更時刻に応じて引き出されることが多いと思われ、何らかの理由で遅延している可能性があります
操2番線では作業員さんが除雪をしていますが、分岐器のある部分ではありませんので、たとえばポイント転換不全による出発抑止ではなさそうです
反対側を見ます
雪の積もった構内に、堂々と19シリーズのコンテナがずらり、どうみても北旭川行き編成です。恐らく所定06:43発車予定の1083レがまだ待機しているようです。すわカマ不足で発車が遅れているのかと思いきや、今朝の札タ到着貨物に遅延はほとんどなかった模様なので、理由は謎ですね
今度は、コキの間から奥をチラ見して、臨試の運転確認です
手前のコキ編成 恐らく1083レ(出発遅延) 操2番線 コキの隙間から覗いても、臨試クマはいませんでした。
ということで、きょうの札タ観察はこれで終わります。
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ところで、きょうは最近の話題からちょっと気になるニュースを採り上げます。
ご存知の通りJR北海道は経営難に直面し、資金繰りも厳しくなってきたことから国から引導を渡され、経営不良線区(実は新幹線も含め全線で赤字ですが)の廃止を求められています
JR北海道としては先立つもの(お金)はなく、自己判断で廃止する権利はあるしで、あとは北海道庁から廃止のお墨付きをもらって、地元自治体と論議をした「フリ」をすれば廃止方向でと考えているもののように見えます、ここで道知事が変化球を出して来ました。
北海道知事の高橋はるみ氏は富山県の政治一家の家庭出身で、通産省入庁、役人から知事に転身した経歴を持っています。町村金五や横路孝弘などの名知事ですらなし得なかった北海道知事4期目に突入し、安定した支持基盤を持っています
JR北海道の島田社長との対談での知事のスタンスは、つい最近まで次の通りでした
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高橋はるみ・北海道知事は28日、赤字線区の見直しを進めているJR北海道の
島田修社長と会談し、沿線自治体の財政負担を求めているJR北を強くけん制し、
「まずは御社自らが徹底した自助努力を行うことが不可欠だ」と述べた。
(10/28の読売ニュースから抜粋)
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これまでの知事の姿勢は、JR北海道に強い情報開示を求めたり(2月)、基本このスタンスでした
ところが、11/17、次のようなニュースがかけめぐります
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JR第三者委「再生推進会議」に知事が現状を説明
「再生推進会議」は、JR北海道と沿線自治体との協議が足踏みしていることを受けて、来月、JRや道に対して、見直しの結論に期限を設けることを求める方針です。
これに対して高橋知事は、17日、宮原耕治議長を訪ねて、路線の存廃を道が判断することはできないと伝えました。
(11/17 HBCニュースから抜粋)
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あれ、JRに厳しかったはずの道知事、どうしちゃったの? この豹変は何??
と言う疑問がこの日には出ていました。
ところが、11/21、次の記事が出て、理由が判明します
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高橋知事5選不出馬 周囲に意向伝える 道内拠点に政治活動継続
高橋はるみ知事(63)が2019年春の道知事選に出馬しない意向を周囲に伝えていることが20日、分かった。
「一生、北海道に関わっていきたい」とも述べ、引退せず道内を拠点に政治活動を続ける考えを示した。
知事選の3カ月後の19年7月には参院選があり、自民党内で、知名度がある高橋氏の道選挙区(改選数3)への擁立論が出る可能性がある。
(11/21北海道新聞ニュースより抜粋)
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はは~ん、高橋知事は4期目突入の時に支持基盤の保守内部から抵抗勢力が出現したので、更に5期目をめざすには二の足を踏むと考えられます。そこで、参議院議員に転身を図ろうと考えている可能性があります。さすが一族から富山県知事を輩出した家系だけのことはありますね
国会議員選挙に出るとなると、有権者の支持が必須です。
JR廃止に大ナタを振るったとなると、なかなか厳しいでしょう。知事は今後少なくともJR北海道の路線廃止に積極的な姿勢を見せることは難しくなると思われます
ですが、まだ4期目の任期は1年以上あります。この死に体知事の存続によって、もしかしたらJR北海道の路線廃止論議にブレーキがかかり、論議の行方に影響する可能性が出て来ました
こんなことってあるんですね。
知事が引導を渡さない場合、論議の行方が見えなくなって来ました。
ある程度の路線存続を願うファンとしては、吉報と言えるかも知れません。
どうなるか、今後も見守って行きたいと思います。
きょうも最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。