皆さまこんばんは。きょうは、本当に“えらい目”に遭いました。
長くなりますので順を追って説明します。
話の始まりはここからです。もう検査期限も近いとうわさされる原色の凸1056号機が突如再び石北運用に入りました。いつ戻るか冷や冷やながら、先週は用務と仕事疲れで出張できませんでした。ところが8日土曜日のブロ友ちょい鉄おやじさまの日記で、1056号が再び石北運用の遠軽方に入っているではありませんか。これはきょう、日曜日の運用は北見方に原色の1056号機が入り、常紋峠の146Kpで迎え撃つにはちょうどいいではありませんか! 鷲機も粋な取り計らいをしてくれるものだな、と、ありがたく出撃することになりました。
ただ、折悪しく土曜の晩は大雪警報で道央自動車道の岩見沢ICから奈井江砂川ICまでが不通です。しばし迷いましたが、またとないチャンス、せっかくの1056号機の、恐らく最後の石北を押さえておこうと思い強行しました。そしたら何が幸いしたのか、道央道に乗る頃には不通区間も解除され、全線高速道路+高規格道路(旭川紋別自動車道)で行くことが出来ました。しかしこれが罠だったとはこの時点では全く気付いていませんでした。
ちょっとしたロケハンをして、金華駅の近くに車を止め、しばし眠りました。
さて、朝になり、すっきりした気分でロケハン開始です。生田原側から146kpへ行く林道の除雪チェックに行くと、まだ重機が入口近くを除雪しています。林道はおろか、釣り堀や八重牧場すら行けません。
まあ、仕方ない、146kpは潔くあきらめて、ほかのポイントを探そうと石北線の踏切に差し掛かると…

なんということでしょう、この白い道路のような部分が線路です。良く積もったなあ、写真は粉雪で車両が写らないかな?などと思案していてふと気づきました。
あれ?朝の下り一番列車は、7時頃既にここを通過しているはずだが…
踏切の反対側を振り返ると…

これでは列車が通過したとはとても思えません。線路がまるで氷河のようです。
遅延しているかも知れない、と思ってJR旅客の運行情報を調べてみると…「石北線は大雪のため、上川-網走は運休」とあるではありませんか! 頭をぶん殴られたようなショックが走りました。
旅客がお休みだってことは、臨貨もお休みでしょう。とりあえず、上川駅で開通待ちをしているかも知れない凸のPPを見るため、急遽この場は切り上げ、上川駅まで戻ることにしました。
途中丸瀬布駅に立ち寄って見ると…

息を飲むような光景でした! なんと線路とホームの区別がつきません。写真は右手が下りホーム、左手が上りホームと待合室兼、町の図書館で、上下のホームの間には上り本線と下り本線があるはずですが、単なる雪に埋もれたスペースになってしまっています。これでは運転などできるはずありません。
丸瀬布から、往路で使ってきた高規格道路を逆向きに戻ろうとしたら、なんと吹雪のため午前7時から通行止め! 単に下道で行けばいいような話ではありません。北見峠を越える、白滝-上川間では、高規格道路の北大雪トンネルが使えず、北見峠の旧道をこんな地吹雪の中で通行せねばなりません。案の定、途中で大型トラックと乗用車が事故を起こし警察の到着を待っていました。
どうにかこうにかかわし、やって来ました上川駅。

ここにも容赦なく雪が吹き付けます。
スキージャンプの高梨沙羅選手はここの出身だったのですね。でかでかと宣伝されています。運が良ければこの駅で石北臨貨が開通待ちをしているはずです。
入場券を購入して駅構内に入れてもらいます。この駅の入場券の常備券はなく、マルスのような機械で発券した青色の大型のものです。上野幌駅で自動券売機で購入する肌色のペラペラの軟券よりも有難味が深いです。
改札を入って見えてきたものは…

除雪用モーターカーが忙しく働く姿でした。
モーターカーは場所を移動しています

次の写真では上りホームの屋根の下だけホーム面が見えていますが、その他のところはかなり深く新雪が積もり、除雪はされていません。

屋祢下とその他の場所の段差が積雪深ですね。
そして下りホームを見ると…

朝方普通列車の押してきた雪の跡がありその向こうは雪原のまま手つかず。上川駅がきょうの石北線の終着駅になっているのを確認した瞬間でした。
豪雪に埋もれた石北線沿いの街々を見てきましたが、話はここで終わりません。
この後上川駅の駅員さんに確認し、今度は旭川-網走の全線の終日運休に変更になったとのこと! 凸の観察でもできるかと思った気持ちは打ち砕かれ、列車の写真一枚すらなく上川駅を後にしました。
話はここでも終わりません。
高規格道路が閉鎖なので、下道で旭川市内に入りますが、ここでも大雪が続きます。どうろはぼこぼこで、幹線道路の車線も判然としません。もうすぐ旭川北インターだという時に、何かが道路上に置いてあったらしく、大きな音とともに踏みました。その瞬間、進行左側の前後のタイヤの空気がシューと抜け、良く見るとホイルに大きな凹みができているではありませんか。
仕方がないのでJAFを呼び、応急処置をして近くの永山のカー用品店へ向かいました。タイヤバーストではないので昨年買ったスタッドレスは再利用できますが、ホイルは凹んでいるのでこのままでは札幌まで帰れません。しかも左後輪は応急用の幅の狭いタイヤです、
ここで難題出現。小生の車は国産車ですが、ブレーキキャリパ(きゃりーぱみゅぱみゅではないよ)が外国製の特殊な仕様なので、インチ数の大きな特殊なホイルでないと着きません。しかも自動車が丸7年使用で古いので、最近の新しい車とPCD(PDCでないよ、ナットの穴の距離のことです)が違い、旭川市内の系列店を調べてもひとつもないそうです。
仕方なくほかのカーショップへやっと移動しました。詳しい店員さんが親身になって調べてくれましたが、やはり在庫はありません。調査と返事を待っている間にネットサーフィンしていると、何ときょうの1080レに原色先頭の凸凸が入っているとか! タイヤのトラブルさえなければとうに札幌に帰って、この1080レを迎撃しているはず…
今日中になんとしても札幌に帰り着かないと困るので、意を決してデーラーに移動します。ここなら展示車のものでも調達できるかも、という目論見があります。着いてみると、このデーラーはなんとサービス(自動車の修理・点検などを行う技術部門)が日曜にも営業しているという、有難いところでした。期待を持って待ちますが、やはりここでも在庫はないとのこと。結局無理行って帰れるようにしてもらいましたが、これは凹んだホイルを叩いて応急処置し、空気の漏れを減らしてこれを左前輪に。左後輪は非常用の幅の狭いタイヤのままで満身創痍です。これで大雪の旭川から札幌まで高速は使うなと言われましたが、こっそり使ってしまいました(笑) でも、事故多発で閉鎖となり、滝川IC-美唄ICは下道を走らざるを得ませんでした。
ところで、小生のブロ友に「○○の陰謀」説を唱える方がおいでになります。
そもそも現業機関は業務で忙しくてファンに構っているほど暇ではないし…と思っていましが、きょうの一連の出来事を思い起こしてみると…
・もはや入らないと思われた凸1056号機(原色)が奇跡的に石北運用に再び入り、ゲット目指して誘い込ませる
・往路の高速はすべてクリアで、これが行きはよいよいの罠のひとつかも
・突然大雪を降らせ、石北臨貨をウヤにさせたのみならず、帰路の高速を通行止めにし、すぐに戻れぬよう時間稼ぎをさせる
・トドメはタイヤの空気を抜かせ、この日、原色先頭凸凸で運転された1080レを撮影させないようにさせることに成功
個々のことをみていたら単なる偶然と笑い飛ばすようなことですが、偶然が重なればそれは必然となり、もしかしたら「これは○○の陰謀かも」とちょっぴり思い始めた自分がいます(笑)
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- 2012/12/09(日) 23:14:43|
- 日記(石北本線)
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